山手樹一郎氏の本のご案内
山手樹一郎  遠山の金さん
上巻   2019年2月20日
短編22編、長編2編の連作が書き続けられた山手樹一郎「遠山の金さん」を全3巻に収録。後に北町奉行となった遠山金四郎の若き頃という設定で描かれた捕物帖の連作集である。
第1巻には昭和22年から25年にかけて執筆された、家出桜、賭碁、万年青の秘密、女難、拗ね小町、金さん二人、所帯の金、生き霊に追われる男、柳原心中、真夏の夜の夢、毒の花の短編11編を収録する。約30年ぶりの刊行となる痛快捕物小説、待望の復刊。
       
山手樹一郎  遠山の金さん
下巻   2019年3月20日
本巻には昭和25年から26年にかけて「金さん捕物帖」として執筆された、地獄屋敷、のろわれた花嫁、恋占い、除夜の鐘、十八娘のなぞ、長崎の娘、愛情の青あざ、小梅のねこ屋敷、愛の黄八丈、恋の女ぎつねの短編10編と、昭和29年に発表された夜鷹を収録する。また、付録として「遠山の金さん」の連作の原型である「売出し遠山桜」(昭和15年)を掲載。
       
山手樹一郎  江戸ざくら・金四郎桜
2019年4月20日
山手樹一郎「遠山金四郎作品集」第3巻。
「金さん捕物帖」の続編として昭和30年~33年に執筆された、長編連作「江戸ざくら」および「金四郎桜」の2編を収録。
父、遠山景晋の帰府を巡り何度も命を狙われる金さん、謎解きに加えて、誘拐されたお玉を救う金さんなど活劇シーンも豊富。女軽業師のお駒など多彩な脇役を配置して展開される波乱万丈の物語。明朗快活な「山手調」の魅力あふれる痛快時代小説。
       
山手樹一郎  鉄火奉行
2019年5月20日
山手樹一郎「遠山金四郎作品集」第4巻。
毎日新聞夕刊に昭和28年より約半年間連載された、遠山金四郎が北町奉行となった後を舞台とする物語。
主人公は笠井平三郎の息子の小平太という設定で、福井町の重五郎親分も登場し、遠山の金さん(上・下)の舞台を引き継ぐ内容となっている。
毎日新聞連載時の清水三重三氏による挿絵187点をもれなく掲載。
       
山手樹一郎  ぼんくら与力
2022年5月20日
著者が終戦直後の昭和20年9月に執筆を始めた新聞小説「明治元年」に、大幅な加筆を行い「ぼんくら与力捕物帖」として刊行した作品。その後改題されて「ぼんくら与力」となった。
敗戦と明治維新を重ね合わせ、急変する世相を描いた時代小説の側面を持つ作品でもある。