九鬼紫郎氏の本のご案内
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第一巻 花火車   2022年8月1日
昭和20年代の捕物小説全盛期の定番捕物帳の一つでありながら、著作権継承者が不明のために刊行されてこなかった稲妻左近捕物帖を全6巻で復刊。
第一巻には、昭和17年に金鈴社より刊行された「花火車」の収録作、消えた藤娘、京伝、蛇侍、花火車、能面譜、二人源三郎、踊りの師匠の7編と、昭和23年に発表された変化花嫁、幽霊妻、江戸橋小町の3編、計10編を掲載。
       
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第二巻 女殺し定九郎   2022年9月1日
高い評価がありながらも埋もれていた稲妻左近捕物帖を、文化庁の裁定制度を活用して全6巻で復刊。
第二巻には、昭和27年に同光社磯部書房より刊行された「稲妻左近捕物帖」の収録作、耽奇異食会、阿蘭陀医者、狐証文、法術合戦、謎とき美人、女殺し定九郞、宙に浮く女、江の島詣り、変貌伝に、昭和24~25年に発表されたお花狐、中編の悪霊伝を加えた合計12編を掲載。
       
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第三巻 風流合戦   2022年10月1日
埼玉新聞などに、昭和27年から翌年にかけて約半年間連載された稲妻左近捕物帖14編を70年ぶりに初の単行本化。第三巻では秋祭一夜妻、狂い猫、杵屋お力、面影草紙、怪人形、謎の能面、風流合戦、蛇侍、二人伊太郎、変幻絵師、藤娘、虚無僧問答、暗号猫の13編を収録。
なお、杵屋お力、面影草紙、謎の能面、蛇侍、藤娘は第一巻「花火車」の収録作品を改稿した作品です。
       
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第四巻 黒手組変化   2022年11月1日
昭和27年に内外タイムスに連載された中編の黒手組変化、昭和28年に埼玉新聞に連載された「隠密秘図」の他、お部屋様紛失、死神の死、河内屋お若、悲恋山流し、跡取り合戦、神変からくり花、夢売り男、人消し呪符、下手人昇天、人斬り猿の12編を収録。
       
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第五巻 隠し小判   2022年12月1日
稲妻左近捕物帖第五巻には、捕物小説全盛期の昭和25~29年に発表された、金魚と指と髭、笑う死骸、恋慕姫君、吉野太夫の蟹、怪奇刺青師、血を吸う女、鬼火は燃える、狂言作者、隱し小判、魔鏡、人魂蛍、華陀の秘法と、単行本未収録の吉五郎の恋の13編を収録。
       
九鬼紫郎  稲妻左近捕物帖
第六巻 蝮屋敷の女   2023年1月1日
戦後の捕物小説全盛期の定番捕物帳の一つでありながら、著作権継承者不明のために長らく刊行されてこなかった稲妻左近捕物帖、文化庁の裁定制度を利用し、ここに完結。
第六巻には、湯島の捕物、幽霊首、女行者の死、鶯ころし、謎とき猫、おらんだ・わたる、千両花火、人喰い樹、安珍の鐘、蝮屋敷の女、石を投げる、空を飛ぶ男、怪盗二人組、天の裁き、二匹の猫の15編を収録。末國善己氏による解説つき。